カウンセラーの中でも、主にオンラインで活躍する人を「Webカウンセラー」と呼んでいます。今回はこの仕事内容やどのような分野で活躍できるのかなどについて詳しく解説します。
Webカウンセラーの概要
Webカウンセラーとは、オンラインでご相談者さんと相談業務をおこなう人のことを指します。例えば、Zoomなどのオンライン会議ツールを使ったり、メールやチャットなどを使ってやりとりするなどのことも含みます。また、Webカウンセラーをしながらも、一方で対面でのカウンセリングを併用して進める場合もあります。
オンラインでのカウンセリングは、従来の対面式と比べて、利便性が大きく向上しています。例えば、クライアントは自宅でカウンセリングを受けることができますので、カウンセリングルームまで行く必要がありません。また、ビデオ通話はもちろん、Chat矢メールなど、ご相談者さんが自分にあった形でカウンセリングを受けられるのも特徴です。
参考:How does online counseling work?
Webカウンセラーの仕事内容
Webカウンセラーにはいくつかの仕事内容があります。ここでは、その主なものを取り上げ解説します。
相談業務
主な業務の1つは相談です。オンラインで、ご相談者さんと様々なトピックについて会話をします。オンラインですので、原則、コミュニケーションの方法は会話に限定されます。Zoomであれば口頭での会話ですし、チャットやメールの場合は、テキスト文でおこないます。
また、対面での相談業務をしている場合は、ご本人さんに直接、カウンセリングルームなとぜに来てもらったり、こちらから訪問したりなどのこともあります。
営業業務
独立してWebカウンセラーをする場合や、副業として始める場合でも、営業活動が必要です。自分のしていることに対して、アピールして多くの人に認知してもらう必要があります。通常、これはオンラインを通じておこなうことになります。
管理業務
管理業務というのは、ご相談者さんの情報整理したり、事業を進める上での管理業務になります。例えば、Webサイトの管理があったり、外注して仕事を依頼しているような場合は、それに対しての取引業務などです。こういった内容は、雑務と思って、なかなかやる気が起こらなかったりもしますが、管理業務を丁寧にしておけば、普段の仕事効率が上がるので重要なポイントの1つです。
一日の仕事スケジュール
ここでは、実際にWebカウンセラーがどのような一日の仕事時間を後しているのか例をご紹介します。毎日このように過ごしているわけではないですが、あくまでも標準的な一日ということでお伝えします。

午前中『相談業務』
メールやチャットなどで相談を頂いている場合、この午前中に集中して返答をしていきます。午前中はもっとも頭も冴えているので、この時間帯に返答を書くことで内容としても、良いものになりやすいです。
また、相談件数が多いときは、午前中で十分に終えることができないこともあります。しかし、相談の返答タイミングというのは決まっているので、午前中に返答しきれない場合は、午後以降も返答をする事があります。
タイミングが決まっているというのは、例えば「2営業日以内に返答します」などのことを決めているということですね。
午後の早い時間帯『Zoom相談』
Zoomの相談が入っていることがあります。これは事前に予約時間をとって決まってます。1セッションあたりどれくらいの時間、Zoomの相談をするのかはケースバイケースですが、私の場合は30分~120分の間で決まっています。
Zoomで相談される場合、相談事項のほとんどは即答という形になるので、Webカウンセラーなりたての時期は、少しハードルが高く感じるかもしれません。1~2年ほど経験を積んでから、Zoomでの相談サービスを提供開始するというのも1つの選択肢です。
午後の遅い時間帯『営業業務』
カウンセリングの仕事をするのには、相談業務だけではなく営業も行なわなければいけません。集客やセールスなどの仕事も時間のある限り進める必要があります。例えば、このブログを更新するというのも営業業務に入りますし、セールスプロセスを見直すなどといった戦略的なこともこの業務の1つです。
上記以外にも、さまざまな細かい業務は入ってきますがおおよそ上記のような形で仕事を進めるのが典型的です。
Webカウンセラーが活躍できる分野
ここでは、Webカウンセラーが活躍できる分野についていくつか例を挙げてお伝えします。現実的には無数に分野が存在するので、全てを紹介できるものではありません。代表的なものに絞ってお伝えします。
自己肯定感の回復
自分の事に自信が持てなかったり、自分のことを否定的に捉えてしまうということで、人生の様々な点で能力を発揮できず、悩んでいる人がいます。そのような人に対して、カウンセリング的なアプローチで支援するということがあります。
不登校
子育ての悩みの1つとして、近年増加しているのが不登校です。不登校で悩んでいる本人や両親に対してカウンセリングをおこないます。Webカウンセラーは、教育心理学などに関して十分な学習と、メンタルケアなどの知識も備えている必要があります。
ペットロス
現代では、ペットは家族と一緒という意識が強くなっていすます。そのため、ペットがなくなってしまった場合の心理的な負担は大きいため、この気持ちをケアすることを目指します。悲しみや悲嘆の気持ちが大きいため、メンタルケアに関する知識が必要です。
育児・子育て
将来が不透明な時代なため、育児や子育をどうすれば良いのかと迷ってしまう人が増えています。また、周囲に子育てについて悩みや不安を共有できる人がいなくて、孤立してしまっているなどのこともあります。こういった女性の悩みに対して支援するというのも、Webカウンセラーの重要な役割になっています。
Webカウンセラーになるのに必要なこと
ここでは、Webカウンセラーになるのに、どのようなことが必要なのかということについてお伝えします。実際に興味があれば、次のことを学んでみてください。
面接技法
面接技法というのは聞き慣れないかも知れませんが、これは平たくいうと、ご相談者さんとの会話のやりとりの仕方のことです。ご相談者さんとは、オンラインで様々な会話のやりとりをします。しかし、それはただの日常会話ではありません。適切な目的を持って進められます。そのための技法を面接技法といいます。
心理学的知識
多くの場合、問題解決には心理学的アプローチをとることが多いです。世の中には沢山の解決アプローチがあります。例えば、ペットロスという問題1つとっても、それをスピリチュアル的に解決するということもできますし、場合によっては服薬して対応することもあるかも知れません。しかし、Webカウンセラーは、これを心理学的なアプローチで解決を目指すことがベースです。
ビジネススキル
Webカウンセラーになるには、ただご相談者さんの対応ができれば良いということではありません。事業として成り立たせるだけのビジネススキルが必要です。これがなければ、いくらカウンセリングについて学んでも、実践する場が得られないので、とても重要なスキルです。
まとめ
今回はWebカウンセラーがどのような仕事で、どんな活躍の場があるのかについて解説しました。さらにリアルな働き方については、専用ニュースレター公開しています。良ければ、下記より無料登録してみてください。
よくある質問
ここでは、Webカウンセリングについてよくある質問を取り上げ解説します。これからカウンセラーの仕事を始めようと思っている人に役立つ内容なので、早速ご確認ください。
対面カウンセリングとオンラインの違いは?
一番の違いはやはり「場所の制約がないこと」です。ご相談者さんは自宅など安心できる環境でセッションを受けられるため、移動負担がありません。そのため、対面形式よりも気軽に受けることができます。カウンセラー側にとっては、必ずしも物理的なカウンセリングルームを用意する必要がないので、よりスタートを切りやすいという特徴があります。
開業にあたって何が必要ですか?
最低限、安定したネット環境・オンライン通話ツール・予約管理方法(カレンダー・LINE・メールなど)・決済手段(クレジット決済、PayPayなど)が必要です。加えて、屋号やプライバシーポリシー、簡単でもいいのでWebサイトがあると信頼度も高まります。こういったものは、1つずつ準備していく必要がありますが、導入にはやや時間がかかるものもあるので、余裕をもって臨みましょう。